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2026年8月22日
「インプラントを検討しているけれど、骨が足りないと言われてしまった」——そのような状況でインプラントを諦めかけている方は少なくありません。実は、骨量が不足していても骨造成という処置を組み合わせることで、インプラント治療に対応できるケースがあります。骨造成とは、不足している骨を補い、インプラントを埋め込むのに十分な土台をつくる治療法です。ただし適応できるかどうかは骨の状態・全身の健康状態・喫煙習慣など複数の条件によって異なります。この記事では、骨造成の種類・適応の条件・治療の大まかな流れをわかりやすくまとめました。
インプラントは顎の骨(歯槽骨)の中に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。人工歯根がしっかりと骨に固定されるためには、埋め込む部位の骨に一定以上の「幅・高さ・密度」が必要とされています。一般的な目安として、骨の高さが10mm以上、幅が6mm以上あることが望ましいとされていますが、使用するインプラントの種類や埋め込み位置によって条件は異なります(個人差があります)。
「骨が足りない」と言われた場合、これらの基準を下回っていることを意味します。ただし骨量が不足していること自体は珍しいことではなく、歯を失った多くの方が多かれ少なかれ骨の変化を経験しています。
歯があるときは、噛む力が歯を通じて顎の骨に伝わり、骨が刺激を受けることで維持されています。ところが歯を失うとその刺激がなくなり、骨が少しずつ吸収(萎縮)されていきます。歯を失ってからの時間が長いほど、また歯周病が重症であったケースほど、骨の吸収が進みやすい傾向があります。
上顎の奥歯エリアでは、上顎洞(副鼻腔の一部)が骨吸収とともに下方へ拡大することで、インプラントを埋め込むために必要な骨の高さが確保しづらくなることも多くあります。これが骨量不足の主な背景です。
「骨が足りない=インプラントはできない」と思い込んでしまう方は多いですが、これは必ずしも正確ではありません。骨造成を先行させることで、インプラント治療に対応できるケースは少なくありません。ただし全員が適応になるわけではなく、骨の状態や全身状態の評価が前提になります。まずは専門的な検査を受けることが大切です。
骨量が不足した状態で無理にインプラントを埋め込もうとすると、人工歯根が骨にしっかり固定されないため、インプラントが安定しにくくなります。また、骨の外にインプラントがはみ出す形になると、歯肉が薄くなったり、神経・血管を傷つけるリスクが高まったりする場合もあります。骨量の評価は、インプラント治療の安全性と長期的な安定を左右する重要な工程です。
平面のレントゲン(パノラマX線)だけでは骨の幅・内部構造を正確に把握することが難しい場合があります。歯科用CT(コーンビームCT)を使うことで、骨の高さ・幅・密度・形状を3次元で確認でき、より精密な治療計画を立てることが期待できます。
抜歯後、骨の吸収は比較的早い段階から始まります。時間が経つほど骨造成の範囲が大きくなる可能性があり、治療期間や体への負担が増えるケースもあります。「そのうち相談しよう」と後回しにせず、早めに状態を確認することが重要です。
骨粗しょう症の治療薬(ビスホスホネート製剤)を服用中の方、コントロールが不十分な糖尿病の方、喫煙習慣のある方などは、骨造成やインプラント治療のリスクが高まるとされています。受診の際は内服薬・全身疾患・喫煙習慣を事前にお伝えください。
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骨造成には複数の術式があり、骨の不足量・不足部位・患者さんの全身状態によって選択される方法が異なります。以下に代表的な4つの術式を解説します。
| 術式名 | 対応する骨不足の状態 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| GBR法 | 幅・高さが不足している場合 | 骨補填材+メンブレンで骨の再生を促す |
| サイナスリフト | 上顎奥歯の骨が大幅に不足している場合 | 上顎洞底部を持ち上げて骨補填材を填入 |
| ソケットリフト | 上顎奥歯の骨不足が比較的軽度の場合 | インプラント埋入孔から上顎洞を持ち上げる低侵襲な術式 |
| 自家骨移植 | 骨量不足が大きく人工骨では対応が難しい場合 | 患者さん自身の骨を移植する。生着率が高い |
GBR法は「骨誘導再生法」とも呼ばれ、骨補填材(人工骨や動物由来の骨補填材など)を不足している部位に填入し、特殊な膜(メンブレン)で覆うことで、骨の再生を誘導する術式です。幅・高さの両方に対応しやすく、インプラント治療で最もよく用いられる骨造成法のひとつです。インプラント埋入と同時に行う場合と、骨造成を先行させてから埋入する場合があり、骨の残量によって術式が選択されます(個人差があります)。
上顎奥歯(大臼歯)のエリアは、歯を失った後に上顎洞が拡大することで骨の高さが特に失われやすい部位です。サイナスリフトは、外側から上顎洞底部を持ち上げて骨補填材を填入する方法で、骨の高さが5mm未満程度の場合に適応となることが多いとされています。一方ソケットリフトはインプラントの埋入孔から内部にアクセスする低侵襲な術式で、骨の高さが5〜8mm程度残存しているケースで用いられることがあります(骨の状態により異なります)。
✅ サイナスリフトのメリット
⚠️ サイナスリフトのデメリット・注意点
⚠️ 骨造成が難しいケースもあります
骨粗しょう症でビスホスホネート系薬剤を服用中の方、全身状態が優れない方、喫煙量が多い方、骨の吸収が極めて著しい方などは、骨造成やインプラント治療のリスクが高くなる場合があります。治療の適応については、CT検査や問診を含む精密な診査・診断のうえで歯科医師と十分に相談することが大切です。
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骨造成を伴うインプラント治療は、骨造成なしの通常インプラント治療よりも総治療期間が長くなります。一般的な流れと期間の目安を以下に示します。なお期間は骨の状態・術式・個人差により大きく変わりますので、あくまで参考の目安としてご覧ください。
歯科用CTにより骨の高さ・幅・密度・形状を3次元で確認します。全身状態の問診や血液検査が必要なケースもあります。この段階で骨造成が必要かどうか、どの術式が適しているかを判断します。
GBR法・サイナスリフト・ソケットリフトなど、診断結果に基づいた術式で骨造成を行います。インプラント埋入と同時に実施できる場合と、骨の再生を待つ必要がある場合があります。骨が十分に再生するまでの待機期間は、術式・骨の状態によって3〜9か月程度が目安とされています(個人差があります)。
骨の再生が確認されたのちにインプラントの人工歯根を埋め込みます。埋め込み後、骨とインプラントが結合(オッセオインテグレーション)するまで、さらに数か月の待機期間が設けられます。上顎は3〜6か月、下顎は2〜4か月程度が目安とされています(個人差があります)。
インプラントと骨の結合が確認できたら、アバットメント(連結部品)を装着し、その上にセラミックなどの人工歯をセットします。噛み合わせ・審美性の確認を行い、治療が完了します。完了後も定期的なメンテナンスが長期的な安定のために重要です。
骨造成の術式や個人差によりますが、骨造成を伴うインプラント治療全体では、最短でも約1年〜1年半程度かかるケースが多いとされています(個人差があります)。骨造成なしの場合と比べると期間は長くなりますが、しっかりとした骨の土台をつくることで、長期的な安定が期待できます。期間についてはカウンセリングの際に担当医から具体的な説明を受けることをお勧めします。
インプラント治療は基本的に保険適用外の自由診療となります。骨造成を伴う場合は骨造成の費用が別途かかることがあるため、事前にカウンセリングで全体の費用を確認することが大切です。当院でのインプラント治療(1本)は40〜50万円です。骨造成の必要性や費用の詳細については診査・診断のうえでご案内しております。詳しくはお問い合わせください。なお、お支払いは現金のみとなっております。
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神奈川県高座郡寒川町にある当院では、インプラントや骨造成を検討されている方が「安心して相談できる環境」を整えることを大切にしています。茅ヶ崎市・厚木市・海老名市など近隣市からも多くの方にご来院いただいています。
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神奈川県高座郡寒川町の寒川駅前ファースト歯科では、歯科用CT・マイクロスコープ・CGF再生療法など充実した設備のもと、骨造成を含むインプラント治療に対応しています。インプラント歴10年以上の岡本院長が、患者さんの状態を丁寧に診査・説明します。茅ヶ崎市・厚木市・海老名市など近隣からもお気軽にどうぞ。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。
👨⚕️ 院長 岡本駿吾より
「骨が少ないからインプラントは無理だと言われた」というお気持ちで来院される方と、多くお会いしてきました。骨造成は決して特別な治療ではなく、骨の状態に応じた選択肢のひとつです。大切なのは、CT検査でしっかり現状を把握し、患者さんに合った方法を丁寧にご説明することだと思っています。まずは「どんな状態なのか」を知るところから始めましょう。どんな小さな疑問でも、ぜひお気軽にお話しください。