子どもの口腔機能発達不全症とは?口ポカン・食べ方の気になるサインと対応を解説

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子どもの口腔機能発達不全症とは?口ポカン・食べ方の気になるサインと対応を解説

2026年6月17日

口腔機能発達不全症とは何か?〜2018年に保険適用になった子どもの口の病名

口腔機能発達不全症とは、15歳未満の子どもで、明らかな原因疾患がないにもかかわらず「食べる機能」「話す機能」「その他の口腔機能」が十分に発達していない状態のことです。2018年に保険診療として認められた比較的新しい病名で、日本歯科医学会がガイドラインを定めています。

統計的には、子どもの3〜5割に何らかの該当項目があるとされており、決して珍しい状態ではありません。むし歯や歯周病ほど知られていませんが、子どもの成長・発育に深く関わる重要な問題です。

似た病名に「口腔機能低下症」がありますが、こちらは中高年・高齢者を対象とした病名です。子どもの場合は「発達不全症」、大人の場合は「低下症」と区別されています。

本記事では、口腔機能発達不全症の定義・サイン・診断の流れ・保険適用のトレーニング方法まで、寒川駅前ファースト歯科 院長 岡本 駿吾が詳しく解説します。

お子さんのお口の発達が気になる方はご相談ください

「口をぽかんと開けていることが多い」「食べ物をうまく噛めていない」など、気になるサインがあればお気軽にご来院ください。

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子どもの口腔機能発達不全症〜どんなサインに気づいたら受診すべきか?

「口がいつも開いている」「食べるのが遅い・丸飲みする」「滑舌が悪い」などが代表的なサインです。本人に自覚症状がほとんどなく、保護者が日常生活の中で気づくことが多い疾患です。

以下のチェック項目に2つ以上当てはまる場合、口腔機能発達不全症の可能性があります。

  • 口ポカン(口唇閉鎖不全)…いつも口を開けている、鼻で呼吸できていない
  • 食べ方の問題…丸飲み・食べこぼしが多い・食事に時間がかかる・偏食が強い
  • 発音(構音)の問題…年齢に合った発音ができていない・言葉が聞き取りにくい
  • 口腔習癖…指しゃぶり・爪噛み・舌を噛む・唇を噛む癖がある
  • 歯の萌出遅延…年齢に比べて歯がなかなか生えてこない
  • いびき・睡眠時無呼吸…寝ているときにいびきをかく・無呼吸がある
  • 歯並びの問題…出っ歯・開咬・すきっ歯などの歯列不正がある

これらは「子どもだから仕方ない」と見過ごされがちですが、放置すると歯並び・姿勢・発音・全身の成長に悪影響を及ぼします。気になるサインが1つでもあれば、まず歯科医院に相談することをお勧めします。

口腔機能発達不全症を放置するとどんな悪影響があるか?

放置すると、歯並びの悪化・口呼吸の慢性化・姿勢不良・発音障害・栄養不足など、全身の成長に広く影響が出ます。特に大人になってからの改善は難しく、早期対応が不可欠です。

歯並び・かみ合わせへの影響

口がいつも開いている状態(口唇閉鎖不全)では、舌の位置が低くなり、頬の筋肉と舌のバランスが崩れます。このバランスの乱れが、出っ歯・開咬・すきっ歯などの歯列不正を引き起こします。

舌が正しい位置(上あごのスポット)にない場合、飲み込むたびに前歯を押す「異常嚥下」が起き、歯並びへの悪影響が積み重なります。

口呼吸・姿勢・顔貌への影響

口呼吸が慢性化すると、鼻腔・副鼻腔の発達が妨げられ、アレルギー症状の悪化や睡眠の質の低下につながります。また、口を開けた姿勢を続けると頭が前に出て猫背になりやすく、顔が縦に長くなる「アデノイド顔貌」が形成されることもあります。

栄養・発育・言語発達への影響

咀嚼・嚥下がうまくできないと、食べられる食品が限られ、栄養不足や成長の遅れ、免疫力の低下を招きます。発音の問題が続くと、コミュニケーションへの自信低下や学習面への影響も懸念されます。

小児期に正常な口腔機能が獲得できないまま成人・高齢期を迎えると、口腔機能低下症(オーラルフレイル)への移行が早まるとされています。

口腔機能発達不全症はどのように診断されるか?〜歯科での検査の流れ

歯科医院では、日本歯科医学会が定めたチェックリストを用いて「食べる機能」「話す機能」「その他の機能」の3領域を評価し、診断します。保険診療として認められているため、通常の歯科診療と同様に受診できます。

診断に使うチェックリストの仕組み

チェックリストは離乳完了前・完了後で評価項目が異なります。「食べる機能」「話す機能」の項目(C項目)に2つ以上該当する場合に「口腔機能発達不全症」と診断されます。

診断後は管理計画表を作成し、保護者に写しを提供します。カルテにはチェックシート・写真・指導記録・検査値を添付して管理します。

歯科で行う主な検査・評価項目

  • 口唇閉鎖力の測定…口を閉じる力(口輪筋の強さ)を評価する
  • 舌の位置・機能の確認…安静時・嚥下時の舌の位置を観察する
  • 咀嚼機能の評価…左右均等に噛めているか、咬筋・側頭筋の動きを確認する
  • 構音(発音)の確認…年齢に合った発音ができているかを評価する
  • 口腔習癖の有無…指しゃぶり・爪噛み・口呼吸などの習癖を確認する
  • 歯列・咬合の状態…歯並びやかみ合わせの異常を確認する

寒川駅前ファースト歯科では、マイクロスコープや光学スキャナなどの精密機器を活用し、お子さんの口腔機能を丁寧に評価します。気になるサインがあれば、まずはお気軽にご相談ください。

チェックリストで気になることがあったら

口腔機能発達不全症は早期に気づき対応することで、改善が期待しやすくなります。神奈川県寒川町の当院へお気軽にご相談ください。

口腔機能発達不全症の治療・トレーニングはどのように行うか?

治療の基本は「口腔機能の育成」です。口を閉じる力・舌の正しい位置・正しい嚥下パターンを獲得するためのトレーニングを、歯科医院と家庭で継続して行います。保険適用で受けられます。

口唇閉鎖力を高めるトレーニング

口輪筋(口を閉じる筋肉)を鍛えることで、口ポカンの改善を目指します。代表的な方法は以下の通りです。

  • 風船・吹き戻しを使ったトレーニング…唇の力を使って息を吹き込む練習
  • 口唇閉鎖の意識づけ…食事中・安静時に口を閉じる習慣をつける
  • MFT(口腔筋機能療法)…舌・唇・頬の筋肉のバランスを整える体操

舌の位置を正しくするトレーニング

舌の正しい安静位は「スポット」と呼ばれる上あごの前歯裏側の少し奥の部分です。舌がここに位置することで、歯列へのバランスが保たれます。

飲み込む際に舌が前歯を押す「乳児型嚥下(異常嚥下)」が続く場合は、ガムトレーニングなどを通じて正しい嚥下パターンを習得します。

ガムトレーニングの具体的な手順

ガムトレーニングは、咀嚼・嚥下・舌の位置を同時に練習できる効果的な方法です。むし歯予防効果のあるデンタルガム(キシリトール配合など)を使用します。

  • ガムを口に入れ、最初に右・左どちらで噛んだか確認する
  • 側頭筋(こめかみ)を手で確認しながら、左右均等に各10回ずつ噛む
  • 咬筋(頬)を手で確認しながら、左右均等に各10回ずつ噛む(2〜3セット繰り返す)
  • ガムを丸めて前歯で10回噛む(必ず口を閉じて行う)
  • ガムを丸めてスポットに舌で押し付け、その状態で唾を飲み込む練習をする

このトレーニングを継続することで、正しい咀嚼習慣と嚥下パターンの定着を促します。回数・頻度は歯科医師・歯科衛生士の指示に従って調整します。

口腔機能発達不全症の治療に保険は使えるか?〜費用と通院の目安

口腔機能発達不全症の管理・指導は、2018年から保険診療として認められています。「小児口腔機能管理料」として算定され、通常の歯科診療と同様に健康保険が適用されます。

保険算定には、チェックシート・管理計画表・写真・指導記録・検査値のカルテへの添付が必要です。写真撮影は初回に必ず実施し、その後は管理料を3回算定するごとに1回以上行います。

通院頻度は症状や年齢によって異なりますが、月1回程度の定期管理が一般的です。家庭でのトレーニングと歯科での管理を組み合わせることで、より早い改善が期待できます。

寒川・茅ヶ崎エリアで子どもの口腔機能が心配なら〜早めの相談が大切な理由

口腔機能発達不全症は、大人になってからの改善が難しいため、子どものうちに早期発見・早期対応することが最も重要です。「少し気になる」段階での相談が、将来の歯並びや全身の健康を守ります。

口腔機能の発達は生まれたときから始まり、体の成長に伴って段階的に発達することが強調されています。乳幼児期・学童期の適切なサポートが、生涯の口腔健康の土台になります。

寒川駅前ファースト歯科では、JR相模線寒川駅北口から徒歩1分の立地で、土曜・日曜・祝日も診療しています。キッズスペース・ベビーベッド完備、ベビーカーのまま診察室に入れるバリアフリー設計で、小さなお子さん連れでも安心して受診いただけます。

マイクロスコープ・光学スキャナ・CTなど全国でも数パーセントしか備えていない精密機器を導入し、歯科衛生士担当制で継続的なサポートを行っています。「うちの子、口ポカンが気になる」「食べ方が心配」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

子どもの口腔機能発達不全症の診断・トレーニングについて、寒川駅前ファースト歯科 口腔機能低下のページでも詳しくご案内しています。保険適用の管理プログラムで、お子さんの口腔機能の発達をしっかりサポートします。お気軽にご相談ください。

よくある質問

口腔機能発達不全症は何歳から診てもらえますか?

対象は15歳未満の子どもです。乳幼児期から診断・管理が可能で、離乳完了前・完了後でチェック項目が異なります。気になるサインがあれば年齢を問わず早めに歯科に相談しましょう。

口ポカンは自然に治りますか?

自然に改善するケースもありますが、習慣化すると大人になっても続くことが多いです。口唇閉鎖不全は口腔機能発達不全症の主要サインの1つで、早期にトレーニングを始めることで改善しやすくなります。

保険診療で受けられますか?費用はどのくらいですか?

2018年から「小児口腔機能管理料」として保険適用されています。通常の歯科診療と同様に健康保険が使えるため、自己負担は3割(子どもの場合は自治体の医療費助成制度が適用される場合もあります)です。

口腔機能発達不全症と歯並びの悪さは関係ありますか?

深く関係しています。舌の位置の異常・口呼吸・異常嚥下などが歯列に継続的な力を加え、出っ歯・開咬・すきっ歯などを引き起こします。歯並びの矯正前に口腔機能の改善を行うことが重要です。

家でできるトレーニングはありますか?

口唇閉鎖トレーニング(風船・吹き戻し)やガムトレーニング、舌のスポット位置の意識づけなどが家庭でも実践できます。ただし、方法を誤ると効果が出ないため、歯科医師・歯科衛生士の指導を受けてから行うことをお勧めします。

口腔機能発達不全症と口呼吸はどう関係していますか?

口呼吸(口唇閉鎖不全)は口腔機能発達不全症の代表的な症状の1つです。口呼吸が続くと鼻腔の発達が妨げられ、アレルギー・いびき・睡眠障害・姿勢不良などにもつながります。

矯正治療と口腔機能発達不全症の治療は同時にできますか?

多くの場合、口腔機能の改善を先行または並行して行うことが推奨されます。機能的な問題を解決せずに矯正だけ行っても後戻りしやすいため、両方を組み合わせた治療計画が重要です。

子どもの指しゃぶりはいつまでに直せばよいですか?

3歳以降も続く指しゃぶりは歯列・口腔機能に影響するため、歯科での相談をお勧めします。口腔機能発達不全症のチェック項目にも含まれており、習癖の除去と口腔機能トレーニングを組み合わせて対応します。

口腔機能発達不全症は遺伝しますか?

遺伝的な要因よりも、環境・生活習慣・授乳方法・食事形態などの影響が大きいとされています。ただし、顎の形や筋肉の特性に遺伝的要素が関わることもあるため、家族での口腔機能管理が大切です。

寒川・茅ヶ崎・藤沢エリアで子どもの口腔機能を診てもらえる歯科はありますか?

寒川駅前ファースト歯科(JR相模線寒川駅北口徒歩1分)では、保険適用の口腔機能発達不全症の診断・管理・トレーニング指導を行っています。土日祝も診療しており、キッズスペース完備で小さなお子さん連れでも安心です。

まとめ

口腔機能発達不全症は子どもの3〜5割に見られるとされる身近な問題ですが、放置すると歯並び・口呼吸・姿勢・発音・全身の成長に広く悪影響が出ます。2018年から保険診療として認められており、早期に歯科で診断・トレーニングを開始することが最善の対応です。「口ポカン」「食べ方が気になる」「滑舌が悪い」などのサインに気づいたら、まず歯科医院に相談することを強くお勧めします。

お子さんの口腔機能についてのご相談

寒川駅前ファースト歯科|神奈川県高座郡寒川町岡田|水曜定休

著者情報

院長
岡本 駿吾

経歴

平成23年 日本大学松戸歯学部卒業

平成24年~平成28年 横浜市内某歯科医院務

平成28年~令和6年 某法人歯科医院 分院長

資格・所属学会・団体

  • インプラント学会所属
  • インプラント100時間コース修了
  • AFD会員
  • 日本歯周病学会所属
  • 研修医指導医

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