口腔機能低下症とは?お口の衰え(オーラルフレイル)のチェック項目と対策を解説

お電話でのご予約 0467-55-5204 Web予約で空きがない場合も対応できる場合がございます。お急ぎの場合はお電話ください

WEB予約お急ぎの場合は
お電話ください
メール相談
キービジュアル

口腔機能低下症とは?お口の衰え(オーラルフレイル)のチェック項目と対策を解説

2026年6月16日

本記事は、口腔機能低下症(オーラルフレイル)の定義・診断基準・セルフチェック方法・予防トレーニングまでを網羅的に解説します。

「最近、食べ物が噛みにくくなった」「むせることが増えた」「滑舌が悪くなった気がする」…そのサインを見逃さないために、ぜひ最後までお読みください。

お口の機能低下が気になる方は寒川駅前ファースト歯科へ

「飲み込みにくい」「食べこぼしが増えた」など、お口の気になる変化があればお気軽にご相談ください。

診療のご予約はこちら

口腔機能低下症(オーラルフレイル)とは何か?

口腔機能低下症とは、加齢・疾患・生活習慣などにより口腔の機能が複合的に低下した状態で、2018年に歯科保険病名として正式に収載された疾患です。単なる「老化」ではなく、適切な介入で改善が可能な医療対象として位置づけられています。

「オーラルフレイル」は、口腔機能の健常な状態(健口)と「口腔機能低下症」の間にある概念です。オーラルフレイルは「歯の喪失や食べること・話すことに代表されるさまざまな機能の軽微な衰えが重複し、口の機能低下の危険性が増加しているが、改善も可能な状態」と定義されています。

オーラルフレイルがさらに進行すると、歯科疾患としての「口腔機能低下症」に移行します。放置すれば咀嚼機能不全・摂食嚥下障害が常態化し、低栄養・体重減少・全身的な健康悪化へとつながる負の連鎖が生じます。

  • オーラルフレイル:口腔機能の軽微な衰えが重複した状態。改善可能。
  • 口腔機能低下症:7項目中3項目以上が低下した歯科疾患。保険診療の対象。
  • 咀嚼機能不全・摂食嚥下障害:さらに進行した重篤な状態。

東京大学の飯島らによる大規模高齢者虚弱予防研究(柏スタディ)では、オーラルフレイルの判定に6つの指標(残存歯数・咀嚼能力・舌圧・滑舌など)が用いられており、3項目以上の該当でオーラルフレイルと判定する方法が提唱されています。

口腔機能低下症の7つの診断項目とは?

口腔機能低下症は、7つの評価項目のうち3項目以上に低下が認められた場合に診断されます。各項目は専用の検査機器や評価指標を用いて客観的に測定されます。

7つの評価項目は以下のとおりです。

  • ①口腔衛生状態不良(口腔不潔):舌苔付着度をTongue Coating Index(TCI)で評価。合計スコア9点以上(TCI 50%以上)が該当。
  • ②口腔乾燥:口腔水分計(ムーカス®)で粘膜湿潤度を計測。27.0未満、またはサクソンテストで2分間2g以下が該当。
  • ③咬合力低下:感圧フィルム(デンタルプレスケール™)で全歯列最大咬合力を測定。200N未満、または残存歯数20本未満が該当。
  • ④舌口唇運動機能低下:オーラルディアドコキネシス(/pa/・/ta/・/ka/の発音速度)で評価。いずれか1つでも6回/秒未満が該当。
  • ⑤低舌圧:舌圧測定器(JMS舌圧測定器™)で最大舌圧を計測。30kPa未満が該当。
  • ⑥咀嚼機能低下:グミゼリー咀嚼後のグルコース溶出量を測定。100mg/dL未満、またはスコア2以下が該当。
  • ⑦嚥下機能低下:自記式質問紙(EAT-10)で3点以上、または聖隷式嚥下質問紙でAが1つ以上が該当。

各検査はどのように行われるか?

これらの検査は、かかりつけ歯科医院で専用機器を使って行われます。患者さんが自宅で完全に再現することは難しいですが、簡易的なセルフチェックで気づきを得ることは可能です。

例えば、「/pa/・/ta/・/ka/」をそれぞれ10秒間できるだけ速く発音し、1秒あたり6回未満しか言えない場合は舌口唇運動機能の低下が疑われます。これは自宅でも試せる簡単なチェック方法です。

オーラルフレイルのセルフチェック方法は?

オーラルフレイルのセルフチェックには「OF-5」と呼ばれる5項目の質問票が広く使われており、2項目以上に該当する場合はオーラルフレイルの疑いがあります。

オーラルフレイルチェック項目(OF-5)は以下の5つです。2項目以上に当てはまる場合は、かかりつけ歯科医に相談することが推奨されています。

  • 半年前と比べて、硬いものが食べにくくなった
  • お茶や汁物でむせることがある
  • 義歯を入れている
  • 口の渇きが気になる
  • 半年前と比べて、外出が少なくなった

このチェックはあくまでスクリーニングです。「2項目以上に該当した」「最近食べこぼしが増えた」「滑舌が悪くなった」と感じたら、早めに歯科医院を受診して精密検査を受けることが大切です。

日常生活で気づけるサインとは?

口腔機能の低下は、日常のちょっとした変化として現れます。以下のサインに心当たりがある場合は要注意です。

  • 食事中に食べ物が口からこぼれる
  • 硬いものを避けるようになった
  • 食事に時間がかかるようになった
  • 口の中が乾きやすい
  • 「さしすせそ」などの発音がしにくくなった
  • 飲み込むときにつかえる感じがある
  • 食後に口の中に食べ物が残る

これらは「年のせい」と見過ごされがちですが、「口腔機能低下を早期に自覚することで、生涯にわたり食べることを楽しみ、健康長寿を支えられる」と強調しています。

口腔機能低下症が進行するとどうなるか?

口腔機能低下症を放置すると、咀嚼機能不全・摂食嚥下障害へと進行し、低栄養・誤嚥性肺炎・全身機能の低下につながります。口腔の衰えは全身の衰えと密接に連動しています。

口腔機能低下症の概念図(出典:日本歯科医学会2018年)によると、口腔機能低下症がさらに進行すると咀嚼機能不全・摂食嚥下障害が常態化し、全身的な健康が損なわれます。具体的には以下のリスクが高まります。

  • 低栄養・体重減少:食べられる食品が限られ、必要な栄養素が摂れなくなる
  • 誤嚥性肺炎:嚥下機能の低下により食物や唾液が気管に入りやすくなる
  • サルコペニア・フレイル:筋肉量の低下と全身の虚弱化が加速する
  • 社会的孤立:食事や会話が困難になり、外出・交流が減少する
  • 認知機能低下:咀嚼刺激の減少が脳への血流・神経刺激を低下させる

高齢者においては、むし歯・歯周病・義歯不適合などの口腔要因に加え、加齢・全身疾患・薬剤の副作用なども口腔機能低下を修飾し、複雑な病態を示すことが少なくありません。

口腔機能低下症の予防・改善トレーニングにはどんな方法があるか?

口腔機能低下症の予防・改善には、舌・口唇・頬の筋力トレーニング、唾液腺マッサージ、発音練習などを組み合わせた「口腔機能訓練」が有効です。自宅でも実践できるものが多く、継続が重要です。

自宅でできる口腔機能トレーニング

以下のトレーニングは、日本歯科衛生士会や神奈川県が推奨する「健口体操」にも含まれる基本的な方法です。毎日継続することで、舌圧・咀嚼力・嚥下機能の維持・改善が期待できます。

  • パタカラ体操:「パ・タ・カ・ラ」を繰り返し発音する。口唇・舌・軟口蓋・咽頭の筋肉を総合的に鍛える。
  • 舌の運動:舌を前後・左右・上下に動かす、舌で頬の内側を押す。舌圧の向上に効果的。
  • 口唇トレーニング:口を大きく開けて「あ・い・う・え・お」と発音する。口輪筋を鍛える。
  • 唾液腺マッサージ:耳下腺・顎下腺・舌下腺を優しくマッサージし、唾液分泌を促す。
  • 嚥下体操:首のストレッチ・肩の上げ下げ・深呼吸を組み合わせた体操。嚥下に関わる筋肉全体を活性化する。
  • 咀嚼トレーニング:ガムや弾力のある食品をよく噛む習慣をつける。咬合力の維持に有効。

歯科医院での専門的な口腔機能管理とは?

自宅トレーニングと並行して、歯科医院での専門的な管理が不可欠です。口腔機能低下症と診断された場合、検査結果に基づいた個別の「口腔機能管理計画」が作成され、定期的なフォローアップが行われます。

  • 精密検査による現状把握:舌圧・咀嚼能力・嚥下機能などを数値で評価
  • 個別トレーニング指導:検査結果に応じた最適なトレーニングメニューの提案
  • 義歯・咬合の調整:不適合義歯の修正や咬合調整で咀嚼力を回復
  • 歯周病・むし歯の治療:口腔機能低下の原因となる疾患を根本から治療
  • 定期的な口腔機能の再評価:改善状況を数値で確認しながら管理を継続

口腔機能低下症の重症化を予防するためには、中年期から継続的に口腔機能の診断と管理指導を受けることが重要です。「食べ物が噛みづらい・飲み込みにくい」「口の中が乾く」といった症状がある場合は、早めに歯科医院へご相談ください。

オーラルフレイルの予防・対策をご一緒に

神奈川県高座郡寒川町・寒川駅前の当院では、歯の状態だけでなくお口全体の機能についても丁寧に診察しています。

寒川・茅ヶ崎エリアで口腔機能低下症の検査・治療を受けるには?

寒川駅前ファースト歯科では、口腔機能低下症の精密検査から個別の口腔機能管理まで、科学的根拠に基づいた対応を行っています。JR相模線寒川駅北口から徒歩1分の好立地で、平日19時半まで・土日祝日も診療しています。

当院では、CT・マイクロスコープ・光学スキャナなど全国でも数パーセントの歯科医院しか備えていない精密機器を導入しています。口腔機能の検査においても、正確なデータに基づいた診断と管理計画の立案が可能です。

  • 歯科衛生士担当制:毎回同じ歯科衛生士が担当し、口腔機能の変化を継続的に把握
  • 歯周病との連携治療:歯周病が口腔機能低下の一因となるケースに対応
  • バリアフリー設計:車椅子・ベビーカーのままでも入室可能な院内環境
  • セカンドオピニオン対応:他院での診断に不安を感じている方もご相談可能

「最近、噛む力が弱くなった」「むせることが増えた」と感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。寒川駅前ファースト歯科 口腔機能低下のページでは、当院の診療内容や予約方法をご確認いただけます。

よくある質問

口腔機能低下症とオーラルフレイルの違いは何ですか?

オーラルフレイルは口腔機能の軽微な衰えが重複した「概念・状態」で、改善が可能です。一方、口腔機能低下症は7項目中3項目以上の低下で診断される「歯科疾患」であり、2018年に保険収載されました。オーラルフレイルが進行すると口腔機能低下症に移行します。

口腔機能低下症は何歳から気をつければよいですか?

40〜50代の中年期から意識することが推奨されています。加齢だけでなく、歯周病・義歯不適合・全身疾患・薬の副作用なども原因となるため、年齢に関わらず気になる症状があれば早めに歯科医院を受診することが大切です。

口腔機能低下症の検査は保険適用されますか?

はい、2018年に歯科保険病名として収載されており、保険診療の対象です。かかりつけ歯科医院で精密検査を受けることができます。検査内容や費用の詳細は受診先の歯科医院にご確認ください。

パタカラ体操はどのくらいの頻度で行えばよいですか?

1日2〜3回、各音節を5〜10秒間繰り返すことが目安です。毎日継続することで舌・口唇・咽頭の筋力維持に効果が期待できます。食事の前に行うと嚥下の準備運動にもなります。

むせやすくなったのは口腔機能低下症のサインですか?

お茶や汁物でむせることが増えた場合、嚥下機能の低下が疑われます。オーラルフレイルのチェック項目(OF-5)にも含まれており、2項目以上に該当する場合は歯科医院での精密検査を受けることをお勧めします。

口腔機能低下症は治りますか?

適切な口腔機能管理と訓練により、改善・維持が可能です。早期に発見して歯科医院での管理と自宅トレーニングを継続することで、咀嚼力・舌圧・嚥下機能の回復が期待できます。放置すると進行するため早期対応が重要です。

歯が少ない(20本未満)と口腔機能低下症になりやすいですか?

はい、残存歯数が20本未満の場合は咬合力低下の診断基準に該当します。歯の本数は咀嚼力に直結するため、歯を失わないための歯周病予防・定期検診が口腔機能維持の基本となります。

口腔機能低下症と全身疾患はどのように関係していますか?

口腔機能の低下は低栄養・誤嚥性肺炎・サルコペニア・認知機能低下などのリスクを高めます。また、歯周病は糖尿病・心疾患・脳卒中との関連も指摘されており、口腔の健康管理は全身の健康維持に不可欠です。

まとめ

口腔機能低下症は「年のせい」で片付けてはいけない、治療・改善が可能な歯科疾患です。オーラルフレイルのセルフチェック(OF-5)で2項目以上に該当した場合や、むせ・食べこぼし・口の乾きが気になる場合は、早めに歯科医院で精密検査を受けてください。中年期からの継続的な口腔機能管理と日々のトレーニングが、健康長寿への最善策です。

お口の機能低下・オーラルフレイルのご相談

寒川駅前ファースト歯科|神奈川県高座郡寒川町岡田|水曜定休

著者情報

院長
岡本 駿吾

経歴

平成23年 日本大学松戸歯学部卒業

平成24年~平成28年 横浜市内某歯科医院務

平成28年~令和6年 某法人歯科医院 分院長

資格・所属学会・団体

  • インプラント学会所属
  • インプラント100時間コース修了
  • AFD会員
  • 日本歯周病学会所属
  • 研修医指導医

初診「個別」相談へのご案内

当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。

寒川駅前ファースト歯科

電話番号
0467-55-5204
電車
JR相模線寒川駅北口から徒歩1分
住所
〒253-0105
神奈川県高座郡寒川町岡田1-15-1
WEB予約