歯周病が引き起こす歯の喪失とその予防法〜インプラント治療で救える方法

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歯周病が引き起こす歯の喪失とその予防法〜インプラント治療で救える方法

2026年5月18日

「歯がグラグラしてきた」「歯茎から血が出る」……そんな症状を放置していませんか?

実は、歯を失う原因の第1位は歯周病です。日本歯周病学会の報告によると、45歳以上の国民の半数以上が歯周病に罹患しているとされています。

歯周病は痛みが少ないまま進行するため、気づいたときにはすでに手遅れ…というケースが後を絶ちません。しかし、適切な予防と治療を行えば、歯を守ることは十分に可能です。

この記事では、歯周病が歯の喪失につながるメカニズムから、最新の予防法・治療法まで、歯科医師の立場から詳しく解説します。万が一歯を失ってしまった場合のインプラント治療についても、しっかりお伝えします。

歯周病と歯の喪失についてお悩みの方へ

歯周病は進行すると歯を支える骨が溶け、歯の喪失につながる場合があります。寒川駅前ファースト歯科では、歯周病の状態確認と治療から、喪失した歯への対応まで包括的にご相談いただけます。気になる症状があれば、早めにご相談ください。

月・火・木・金 10:00〜19:30 / 土・日 10:00〜17:00 / 水曜定休 

歯周病とは何か〜歯を失う「静かな病気」の正体

歯周病は、細菌感染によって引き起こされる炎症性疾患です。

歯と歯茎の境目に細菌が蓄積し、歯茎(歯肉)に炎症を起こします。初期段階では「歯肉炎」として歯茎の赤みや出血が現れ、進行すると「歯周炎」へと移行します。歯周炎になると、歯を支えている顎の骨(歯槽骨)が少しずつ溶け始め、最終的に歯がグラグラして抜け落ちてしまうのです。

怖いのは、痛みをほとんど伴わずに進行するという点です。多くの患者さんが「気づいたら重症になっていた」とおっしゃいます。

歯周病の原因は大きく3つに分類されます。

  • 細菌要因…プラーク(歯垢)に含まれる細菌による感染
  • 環境要因…喫煙・食事・睡眠などの生活習慣、噛み合わせの問題
  • 生体要因…糖尿病などの持病、遺伝的な免疫機能の差

プラーク1mgの中には1億を超える細菌が棲みついており、うがい程度では除去できません。この細菌の集合体を「バイオフィルム」と呼び、抗菌薬が効きにくい構造をしています。

厚生労働省の調査によると、歯周病が原因で歯を抜くに至ったケースは40〜44歳で約24%、55歳以降の各年齢層では約半数を占めます。

歯周病は、決して他人事ではないのです。

 

歯周病が全身に及ぼす影響〜口の中だけの問題ではない

歯周病は、口の中だけの病気ではありません。

近年の研究では、歯周病と全身疾患の深い関連性が明らかになっています。具体的には、以下の病気との関連が報告されています。

  • 糖尿病…歯周病が血糖コントロールを悪化させ、相互に影響し合う
  • アルツハイマー病…歯周病菌が脳に影響を与える可能性がある
  • 脳卒中・狭心症・心筋梗塞…歯周病菌が血管に炎症を引き起こすリスク

「歯が痛いだけ」と軽く考えていると、全身の健康を損なう可能性があります。

糖尿病をお持ちの方は特に注意が必要です。健康な方よりも歯周病になりやすく、また歯周病が進行すると血糖値のコントロールがさらに難しくなるという悪循環に陥りやすいとされています。

お体全体の健康を守るためにも、歯周病への対策を今すぐ見直していただきたいのです。

歯周病の予防法〜今日からできる5つのアプローチ

予防は、治療よりも確実で、費用も時間もかかりません。

歯周病の予防で最も重要なのは、プラーク(歯垢)をためないことです。日々の丁寧なケアと、定期的な歯科受診の組み合わせが効果的です。

1. 毎日の丁寧な歯磨き

歯磨きは歯周病予防の基本中の基本です。

歯ブラシの毛先を歯と歯茎の境目に45度の角度で当て、5mm程度の細かい動きで軽い力で磨きましょう。歯ブラシが届きにくい部分には、歯間ブラシやデンタルフロスを併用することが大切です。

歯ブラシは毛先が開いてきたら交換し、見た目に変化がなくても1ヶ月に1度の交換が推奨されています。

2. 定期的な歯科受診と歯石除去

自宅でのケアだけでは限界があります。

プラークが唾液や血液の成分を吸って固まったものが「歯石」です。歯石は歯磨きでは取り除けないため、定期的に歯科医院でのクリーニングが必要です。歯科医院では「エアフロー」という装置を使い、細かいパウダーを歯の表面に吹き付けることで、歯や歯茎を傷つけずにバイオフィルムを効果的に除去することができます。

3. 禁煙

喫煙は歯周病の大きなリスク因子です。

タバコに含まれる成分が口腔内の免疫機能を低下させ、歯周病菌が増殖しやすい環境を作ります。禁煙することで、歯周病の進行リスクを大幅に下げることができます。

4. 生活習慣の改善

歯周病は「生活習慣病」でもあります。

十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動によって免疫機能を高めることが、歯周病予防にも直結します。口呼吸の習慣がある方は、口腔内が乾燥して細菌が増殖しやすくなるため、鼻呼吸を意識することも大切です。

5. 全身の健康管理

糖尿病などの持病がある方は、歯科医師と内科医が連携した管理が理想的です。

持病のコントロールが歯周病の改善につながり、歯周病の治療が全身状態の改善にもつながるという相乗効果が期待できます。

歯周病の最新治療法〜当院が取り組む多彩なアプローチ

治療が必要な段階になっても、諦める必要はありません。

歯周病治療は近年大きく進歩しており、かつては「抜くしかない」と言われた状態でも、歯を残せる可能性が広がっています。ここでは、当院が実施している主な治療法をご紹介します。

CT検査による精密診断

まず大切なのは、正確な診断です。

歯周病はあごの骨を徐々に溶かす病気です。当院ではCT検査を用いて顎の骨の現状を三次元的に把握し、骨がどの程度失われているかを正確に確認した上で治療計画を立案します。診断を誤ると、改善できる症状も良くなりません。精密な診断こそが、治療成功の第一歩です。

POICウォーターによる殺菌・洗浄

歯周病は「細菌感染症」です。

当院では、高純度の塩と水を電気分解して生成する機能水「POICウォーター」を使用しています。主成分は人体にも存在する次亜塩素酸で、食品添加物としての安全性も認められています。洗浄と除菌を同時に行えるため、通常の歯垢・歯石除去に加えて、目に見えない細菌への直接的なアプローチが可能です。

歯周組織再生療法〜GTR法・エムドゲイン・リグロス

歯周病が進行して顎の骨が溶けてしまった場合でも、「歯周組織再生療法」によって骨の再生を促すことができます。

GTR法では、「メンブレン」と呼ばれる人工膜を用いて骨が再生するスペースを保護します。歯肉の再生スピードは骨よりも早いため、そのままでは骨が再生すべきスペースを歯肉が埋めてしまいます。メンブレンでそれを防ぎ、骨の再生を促します。

エムドゲインリグロスは、骨の再生を促す特別なたんぱく質を含んだ薬品です。歯肉を切開し、骨が失われた部分に塗布することで、数ヶ月〜1年程度かけて骨が再生します。エムドゲインは自費診療ですが、リグロスは保険適用で治療を受けることができます。

CGF再生療法〜患者自身の血液を活用

当院では、患者さんご自身の血液から生成した「CGF(完全自己血液由来フィブリンゲル)」を使用した再生療法も提供しています。

血液を専用の遠心分離機にかけることで、体組織を再生する「成長因子」が凝縮されたゲルが生成されます。患者さん自身の血液から作られるため、拒絶反応の心配がなく、安全性が非常に高い治療法です。

なお、CGF再生療法は国から認定を受けた医院のみが実施できる治療です。神奈川県高座郡では当院のみが登録医院として認定されており(2024年5月末現在)、神奈川県内でも264医院中の登録医院として実績があります。

歯周外科治療〜FOP法・ルートセパレーション

歯周病が重度に進行すると、通常の器具では歯茎の奥深くに蓄積した歯石を取り除けなくなります。

FOP法では、歯茎を外科的に切開して直接歯石を除去します。炎症が治まることで歯周ポケットが徐々に浅くなり、歯の安定につながります。

奥歯の場合、複数に分かれている根の分かれ目に歯石が付着すると通常の方法では取り除けません。そこでルートセパレーション(歯を2〜3に分割して歯石を取りやすくする方法)を実施し、治療後は被せ物で見た目と機能を回復します。

また、歯周病で後退した歯肉に対しては、歯肉移植術によって上あごの健康な歯肉を患部に移植し、知覚過敏の改善や見た目の回復を図ります。

歯周病治療・インプラントのご相談はこちら

歯周病の治療とその後の欠損補綴については、それぞれの治療ページで詳しくご案内しています。ご不明な点はカウンセリングでお気軽にご質問ください。

歯を失ったらインプラント治療という選択肢〜その特徴と注意点

残念ながら、歯周病が進行して歯を失ってしまうケースもあります。

歯を失った場合の治療選択肢として、「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」の3つが一般的です。その中でも、インプラント治療は天然歯に最も近い機能と見た目を取り戻せる方法として注目されています。

インプラント治療とは

インプラント治療とは、失った歯の根の代わりとなるチタン製の人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。

入れ歯やブリッジと異なり、隣の歯を削る必要がなく、しっかりと噛める機能を取り戻せます。見た目も天然歯に近く、食事や会話を自然に楽しめるようになります。

インプラント治療前に歯周病を治すことが必須

ここで重要なポイントをお伝えします。

歯周病が残ったままの状態でインプラントを埋め込んでも、インプラント周囲炎(インプラントの周りに炎症が起きる病気)が発生するリスクが高まります。インプラント治療を成功させるためには、事前に歯周病をしっかり治療・管理することが大前提です。

当院では、CT検査による精密診断と歯周病治療を徹底した上で、インプラント治療の計画を立案します。マイクロスコープや歯科専用CT、光学スキャナなどの精密機器を活用することで、治療の成功率向上に努めています。

インプラント治療後のメンテナンスも重要

インプラントは「一度入れたら終わり」ではありません。

定期的なメンテナンスと口腔衛生管理が、インプラントを長持ちさせる鍵です。当院では歯科衛生士担当制を導入しており、毎回同じ担当者が患者さんの口腔状態を細かく把握します。ライフスタイルに合わせた具体的なアドバイスを提供し、長期的な口腔の健康を支えます。

何度も再発する方へ〜治らない歯周病の2つの原因

「何度治療しても再発してしまう」というお悩みをよく耳にします。

治療を続けているのに改善しない場合、主に2つの原因が考えられます。

原因① 自宅でのケアと生活習慣の問題

歯周病は生活習慣病です。

歯科医院での治療だけでは不十分で、自宅でのケアや生活習慣の改善が伴わなければ、常に再発リスクを抱えることになります。「治療してもらえば大丈夫」という受け身の姿勢ではなく、日々のセルフケアを見直すことが重要です。

原因② 治療アプローチの問題

歯周病は細菌感染症です。

歯垢や歯石の除去は重要ですが、それだけでは不十分な場合があります。目に見えない細菌への直接的なアプローチや、骨の状態に応じた再生療法など、患者さんの状態に合わせた適切な治療が必要です。

現在の治療に疑問をお持ちの方は、ぜひセカンドオピニオンをご検討ください。当院でも対応しております。

あなたの歯を守るために、今できることを一緒に考えませんか?

まとめ〜歯周病から歯を守るために今すぐできること

歯周病は、日本人が歯を失う最大の原因です。

しかし、適切な予防と治療によって、歯を守り続けることは十分に可能です。毎日の丁寧な歯磨き、定期的な歯科受診、生活習慣の改善……これらの積み重ねが、将来の歯の喪失を防ぎます。

万が一歯を失ってしまった場合でも、インプラント治療という選択肢があります。ただし、インプラント治療を成功させるためには、歯周病の管理が前提となります。

重要なポイントをまとめます。

  • 歯周病は45歳以上の半数以上が罹患する国民病
  • 痛みが少ないまま進行し、気づいたときには重症化していることも
  • 糖尿病・心筋梗塞・アルツハイマー病など全身疾患との関連も明らか
  • 予防の基本は毎日の歯磨きと定期的な歯科受診
  • 進行した歯周病でも再生療法で歯を残せる可能性がある
  • 歯を失った場合はインプラント治療が有効な選択肢

歯は一度失うと元には戻りません。

「まだ大丈夫」と思っているうちに、ぜひ一度ご自身の口腔状態を確認してみてください。

寒川駅前ファースト歯科では、CT検査による精密診断をはじめ、POICウォーター・CGF再生療法・リグロス(保険適用)など多彩な歯周病治療を提供しています。JR相模線寒川駅北口から徒歩1分、平日は19時半まで、土曜・日曜・祝日は17時まで診療しており、お仕事帰りや休日にも通院しやすい環境です。

歯周病でお悩みの方、何度も再発してお困りの方、セカンドオピニオンをお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

▶ 寒川駅前ファースト歯科の歯周病治療について詳しくはこちら

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著者情報

院長
岡本 駿吾

経歴

平成23年 日本大学松戸歯学部卒業

平成24年~平成28年 横浜市内某歯科医院務

平成28年~令和6年 某法人歯科医院 分院長

資格・所属学会・団体

  • インプラント学会所属
  • インプラント100時間コース修了
  • AFD会員
  • 日本歯周病学会所属
  • 研修医指導医

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