歯周病が進行するとどうなる?治療のタイミングとインプラント治療の選択肢

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歯周病が進行するとどうなる?治療のタイミングとインプラント治療の選択肢

2026年5月22日

「歯がグラグラしてきた」「歯茎から血が出る」……そんな症状を感じたことはありますか?

実は、歯を失う原因の第1位は歯周病です。日本歯周病学会の資料によると、45歳以上の国民の半数以上が歯周病に罹患しているとされています。

歯周病は初期段階では自覚症状が乏しく、気づいたときにはすでに進行していることが少なくありません。早期発見・早期治療が何より大切ですが、残念ながら「痛くないから大丈夫」と放置してしまう方が多いのも現実です。

この記事では、歯周病の進行段階から適切な治療のタイミング、そして歯を失った場合のインプラント治療への移行まで、歯周病治療の全体像を詳しく解説します。

歯周病の進行が気になる方へ

歯周病は段階的に進行し、骨が失われると治療の選択肢が変わる場合があります。気になる症状がある場合は、現在の口腔状態を確認することが大切です。寒川駅前ファースト歯科では、歯周病の進行状態に応じた治療計画をご提案しています。

月・火・木・金 10:00〜19:30 / 土・日 10:00〜17:00 / 水曜定休 

歯周病が進行するとどうなる?段階別に解説

歯周病は、静かに、しかし確実に進行します。

最初は「歯肉炎」と呼ばれる段階から始まります。歯と歯茎の境目に歯垢(プラーク)が溜まり、歯茎が赤く腫れたり、ブラッシング時に出血したりします。この段階では、まだ歯を支える骨(歯槽骨)への影響はほとんどありません。適切なケアを行えば、回復が十分に見込める段階です。

しかし、ここで放置してしまうと、炎症は歯茎の奥深くへと広がっていきます。

次の段階が「軽度〜中等度歯周炎」です。歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)が深くなり、歯を支えている骨が少しずつ溶け始めます。歯茎が下がって歯が長く見えるようになり、口臭が気になり始める方も多いです。この段階でも、適切な治療を受ければ進行を止めることは可能です。

さらに進行すると「重度歯周炎」へと移行します。歯槽骨の吸収が著しく進み、歯がグラグラと動くようになります。歯周ポケットはさらに深くなり、通常の器具では歯石を取り除くことが難しくなります。最終的には、抜歯が必要になるケースも出てきます。

歯周病が怖いのは、「痛みが少ない」という点です。骨が溶けていても、激しい痛みを感じないことが多いため、気づいたときには手遅れになっていることがあります。定期的な歯科検診が不可欠な理由はここにあります。

歯周病と全身疾患の深い関係

歯周病は、口の中だけの問題ではありません。

近年の研究では、歯周病と全身の健康状態との深い関連が明らかになっています。具体的には、以下のような疾患との関係が指摘されています。

  • 糖尿病:歯周病と糖尿病は互いに悪化させ合う関係にあります
  • アルツハイマー病:歯周病菌が脳に影響を与える可能性が示唆されています
  • 脳卒中:歯周病菌が血管内に入り込み、動脈硬化を促進する可能性があります
  • 狭心症・心筋梗塞:心臓疾患との関連も報告されています

「歯の病気だから、歯だけの問題」と思っていませんか?

お体全体の健康を守るためにも、歯周病への対策を真剣に考えていただきたいと思います。歯周病菌は血流に乗って全身に広がる可能性があり、口腔内の健康管理が全身の健康維持につながるという考え方は、現代歯科医学の重要な柱の一つになっています。

歯周病治療のタイミングと治療の流れ

「いつ治療を始めれば良いのか?」という疑問をよく受けます。

答えはシンプルです。気づいたときがベストタイミングです。

歯周病治療は、段階に応じて治療内容が変わります。まず重要なのは「適切な診断」です。診断を誤ると、改善が期待できる症状も良くなりません。当院では、CT検査を用いてあごの骨の状態を正確に把握し、その結果に基づいて治療計画を立案します。

基本治療〜スケーリング・ルートプレーニング

歯周病治療の基本は、歯垢・歯石の除去です。

「スケーリング」は歯の表面の歯石を取り除く処置で、「ルートプレーニング」は歯根の表面を滑らかにして細菌が付着しにくい状態にする処置です。これらは歯周病治療の土台となる大切な処置です。

ただし、歯周病は細菌感染症です。歯垢・歯石の除去だけでは不十分な場合もあります。当院では、目に見えない細菌へのアプローチも重視しています。

具体的には、高純度の塩と水から電気分解で生成される殺菌水「POICウォーター」を使用します。次亜塩素酸を主成分とするこの機能水は、食品添加物としての安全性も認められており、洗浄と除菌を同時に行うことができます。

バイオフィルム除去〜エアフロー

歯周病や虫歯の原因となる「バイオフィルム」は、歯にヌメリのようにこびりついている細菌の集合体です。

バイオフィルムは目に見えにくく、通常のブラッシングでは完全に除去できません。当院では「エアフロー」という装置を使用し、細かいパウダーを歯の表面に吹き付けることで、歯や歯茎を傷つけることなく効果的に除去します。

重度歯周病への対応〜歯周外科治療

歯周病が進行し、歯周ポケットが深くなると、通常の器具では歯石を取り除けなくなります。

このような場合に有効なのが「歯周外科治療」です。歯肉を外科的に切開し、奥深い歯石を直接除去します。

当院では以下の外科的アプローチを提供しています。

  • FOP法:歯周ポケットの奥に溜まった歯石を、歯茎を切開して直接除去します。炎症が治まり、歯周ポケットも徐々に浅くなっていきます
  • ルートセパレーション:奥歯の根の分かれ目に歯石が付着した場合、歯を2〜3に分割して歯石を取りやすい状態にします。治療後は被せ物で見た目と機能を回復します
  • 歯肉移植術:歯周病の進行で後退した歯肉に対し、上あごの健康な歯肉を患部に移植して歯肉の状態を改善します

歯周組織再生療法〜できるだけ歯を残すために

「もう抜くしかない」と言われた歯でも、諦めないでください。

歯周病が進行すると、歯を支えていた顎の骨が溶け、歯がグラグラした状態になります。多くの場合、抜歯が避けられないと考えられがちですが、当院では「歯周組織再生療法」を用いて、できるだけ歯を残す治療を行っています。

GTR法〜人工膜で骨の再生スペースを確保

歯周病によって失われた骨や歯肉は、自然に再生する能力を持っています。しかし、骨の再生スピードより歯肉の再生スピードの方が早いため、本来骨が再生すべきスペースを歯肉が埋め尽くしてしまいます。

GTR法」では、「メンブレン」と呼ばれる人工膜を用いて骨が再生するスペースを保護し、歯肉の干渉を防ぎます。これにより、骨の自然な再生を促すことが可能になります。

エムドゲイン・リグロス〜骨の再生を促すたんぱく質

エムドゲイン」や「リグロス」は、骨の再生を促す特別なたんぱく質を含んだ薬品です。歯肉を切開し、骨が失われた部分にこれらの薬品を塗布すると、時間の経過とともに骨が再生します。骨の再生には個人差がありますが、数ヶ月〜1年程度かかります。エムドゲインは自費診療での対応となりますが、リグロスは保険が適用されます。

CGF再生療法〜患者自身の血液を活用

当院では、患者さんご自身の血液から生成した「CGF(完全自己血液由来フィブリンゲル)」を使用した再生療法も提供しています。

血液には体組織を再生する「成長因子」が含まれており、血液を専用の遠心分離機にかけることで、成長因子が凝縮されたCGFが生成されます。このゲルは患者さん自身の血液から作られるため、拒絶反応の心配がなく、非常に安全です。

CGF再生療法は国から認定を受けた医院のみが実施できる治療法です。2024年5月末現在、神奈川県高座郡においては当院のみが登録医院として認定を受けています。茅ヶ崎市や厚木市、海老名市など広域からも患者さんにお越しいただいています。

歯周病で歯を失ったら〜インプラント治療という選択肢

残念ながら、歯周病が重度まで進行してしまい、抜歯が避けられないケースもあります。

歯を失った後の選択肢としては、入れ歯・ブリッジ・インプラントの3つが一般的です。その中でも「インプラント治療」は、天然歯に最も近い機能と見た目を取り戻せる治療法として注目されています。

インプラント治療とは

インプラント治療とは、顎の骨にチタン製の人工歯根(インプラント体)を埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。

インプラント体は顎の骨と結合するため、天然歯に近い噛み心地を実現できます。また、隣の歯を削る必要がないため、健康な歯を守ることができます。

歯周病とインプラント治療の関係

ここで重要なのが、歯周病を治療してからインプラントを行うという順序です。

歯周病が残っている状態でインプラントを埋入しても、インプラント周囲炎(インプラントの周りの骨が溶ける病気)のリスクが高まります。インプラント治療を成功させるためには、まず口腔内の歯周病をしっかりコントロールすることが前提条件となります。

当院では、歯科専用CTや光学スキャナなどの精密機器を導入し、顎の骨の状態を正確に把握した上でインプラント治療の計画を立てます。また、マイクロスコープを用いた精密な治療により、成功率の向上に努めています。マイクロスコープの普及率が日本の歯科クリニックで約5%程度とされる中、当院ではすべての治療で視野拡大機器を使用しています。

インプラント後のメンテナンスが重要

インプラント治療後も、定期的なメンテナンスが欠かせません。

インプラント周囲炎を予防するためには、日々のセルフケアと定期的な歯科医院でのクリーニングが必要です。当院では「歯科衛生士担当制」を導入しており、毎回同じ歯科衛生士が担当することで、患者さんのお口の状態を細かく把握し、初期段階での迅速な処置を可能にしています。患者さんのライフスタイルに合わせた、具体的で実用的なアドバイスを提供します。

歯周病の早めの相談はこちら

歯周病の治療内容や費用については当院の治療ページをご覧ください。歯を失った後の選択肢として、インプラント治療についてもあわせてご確認いただけます。

歯周病を再発させないために〜生活習慣の改善

高度な治療を受けても、歯周病菌を活性化させる生活習慣が続けば再発します。

歯周病は「生活習慣病」の側面を持っています。歯科医院での治療だけでなく、ご自宅でのケアや生活習慣の改善も不可欠です。具体的には、正しいブラッシング方法の習得、フロスや歯間ブラシの活用、禁煙(喫煙は歯周病を悪化させる大きなリスク因子です)、バランスの良い食事と十分な睡眠などが挙げられます。

「悪くなれば治療すればいい」という考え方は、歯周病においては通用しません。

一度失われた骨は完全には戻りません。だからこそ、予防と早期治療が何より大切なのです。当院では、患者さんが継続的にお口の健康を維持できるよう、歯科衛生士担当制のもとで長期的なサポートを提供しています。

まとめ〜歯周病は早期発見・早期治療が鍵

歯周病は、放置すれば確実に進行し、最終的には歯を失うことになります。

しかし、適切なタイミングで適切な治療を受ければ、進行を止め、歯を守ることは十分に可能です。重度の場合でも、歯周組織再生療法によって歯を残せるケースがあります。そして万が一歯を失っても、インプラント治療という選択肢があります。

大切なのは、「今の自分の口腔状態を正確に知ること」です。

「最近、歯茎が気になる」「何度治療しても再発する」「他院でセカンドオピニオンを求めたい」……そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。

寒川駅前ファースト歯科は、JR相模線寒川駅北口から徒歩1分の立地にあります。平日は19時半まで、土曜・日曜・祝日は17時まで診療しており、お仕事帰りや休日にも通院しやすい環境を整えています。院内はバリアフリー設計で、キッズスペースやベビーベッドも完備。ベビーカーのまま診察室に入ることも可能です。セカンドオピニオンにも対応していますので、現在の治療に不安を感じている方もお気軽にご相談ください。

歯周病治療・インプラント治療について、詳しくは下記よりご確認ください。

▶ 寒川駅前ファースト歯科 歯周病治療の詳細はこちら

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歯周病・欠損補綴のご相談は寒川駅前ファースト歯科へ

歯周病の進行状態の確認から、インプラントなどの欠損への対応まで、包括的にご相談いただけます。気になる症状があれば、まずはカウンセリングへお越しください。

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著者情報

院長
岡本 駿吾

経歴

平成23年 日本大学松戸歯学部卒業

平成24年~平成28年 横浜市内某歯科医院務

平成28年~令和6年 某法人歯科医院 分院長

資格・所属学会・団体

  • インプラント学会所属
  • インプラント100時間コース修了
  • AFD会員
  • 日本歯周病学会所属
  • 研修医指導医

初診「個別」相談へのご案内

当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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