歯周病治療の効果と限界〜オールオン4との併用で得られるメリット

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歯周病治療の効果と限界〜オールオン4との併用で得られるメリット

2026年5月23日

歯周病は、日本人が歯を失う原因の第1位です。

日本歯周病学会の資料によれば、45歳以上の国民の半数以上が罹患しているとされており、決して他人事ではありません。「歯がグラグラしてきた」「歯茎から血が出る」……そんな症状に心当たりがある方は、すでに歯周病が進行しているサインかもしれません。

歯周病治療には確かな効果がある一方で、「どこまで治せるのか」「限界はあるのか」という疑問を持つ方も多いはずです。本記事では、歯周病治療の効果と限界を正直にお伝えしながら、重度の歯周病に対する「オールオン4」との併用という選択肢についても、専門的な視点からわかりやすく解説します。

歯周病と多数歯欠損でお悩みの方へ

歯周病治療で口腔環境を整えた上でオールオン4などの欠損補綴を検討することが、長期的な口腔の状態維持につながる場合があります。寒川駅前ファースト歯科では、歯周病治療と欠損補綴を含めた包括的な治療計画をご提案しています。

月・火・木・金 10:00〜19:30 / 土・日 10:00〜17:00 / 水曜定休 

歯周病治療の効果〜どこまで改善できるのか

歯周病治療の効果は、進行度によって大きく異なります。

軽度〜中等度の歯周病であれば、適切な治療と生活習慣の改善によって、歯茎の炎症を抑え、歯周ポケットを浅くすることが十分に期待できます。歯垢・歯石の除去(スケーリング・ルートプレーニング)を中心とした基本治療は、多くの患者さんに有効です。

ただし、歯周病は「細菌感染症」です。

単に歯石を取り除くだけでは不十分な場合があります。目に見えない細菌の塊である「バイオフィルム」が歯の表面に残っていると、治療後も再発リスクが高いままです。そのため、当院では「エアフロー」という装置を使い、細かいパウダーを歯の表面に吹き付けてバイオフィルムを効果的に除去しています。歯や歯茎を傷つけることなく、しっかりとバイオフィルムを取り除くことが可能です。

さらに、殺菌水「POICウォーター」を使用した洗浄・除菌も実施しています。

POICウォーター

高純度の塩と水から電気分解で生成される機能水で、次亜塩素酸が主成分です。食品添加物としての安全性も認められており、洗浄と除菌を同時に行えるため、虫歯や歯周病の予防に非常に有効です。

治療の効果を高めるためには、歯科医院でのケアだけでなく、ご自宅でのセルフケアと生活習慣の改善も欠かせません。歯周病は生活習慣病の側面を持つため、治療を受けながら日々の習慣を見直すことが再発防止の鍵となります。

歯周病治療の限界〜進行した場合に直面する現実

正直にお伝えします。

歯周病が重度まで進行し、顎の骨が大きく溶けてしまった場合、通常の歯垢・歯石除去だけでは改善が難しいケースがあります。歯周ポケットが深くなると、通常の器具では歯茎の奥に蓄積した歯石を取り除けません。歯石を放置すると病状はさらに悪化し、最終的には抜歯が必要になることもあります。

「何度治療しても再発してしまう」「治療を続けているのに歯が失われていく」……こうした状況に陥る方には、主に2つの原因が考えられます。

  • 生活習慣やセルフケアに問題がある場合:歯科医院での治療だけでは不十分で、自宅でのケアや生活習慣の改善が伴わないと再発リスクが高まります。
  • 治療アプローチが不十分な場合:歯周病は細菌感染症であるため、歯垢・歯石の除去だけでなく、目に見えない細菌へのアプローチが必要です。

重度歯周病に対しては、「歯周外科治療」が有効です。

FOP法

歯周ポケットの奥に溜まった歯石を、歯茎を切開して直接除去する方法です。歯石を除去することで炎症が治まり、歯周ポケットも徐々に浅くなっていきます。

また、奥歯の根の分かれ目に歯石が付着した場合には「ルートセパレーション」で歯を2〜3に分割し、歯石を取りやすい状態を作ります。治療後は被せ物で見た目と機能を回復します。歯周病により後退した歯肉には「歯肉移植術」で上あごの健康な歯肉を患部に移植し、歯肉の状態を改善することも可能です。

それでも、骨の喪失が著しい場合は「歯周組織再生療法」が必要になります。

歯周組織再生療法〜失った骨を取り戻す最新アプローチ

歯周病によって失われた骨は、自然に完全再生することはまれです。

歯肉の再生スピードが骨よりも早く、本来骨が再生するべきスペースを歯肉が埋め尽くしてしまうためです。そこで活用されるのが「歯周組織再生療法」です。当院では以下の複数の選択肢を提供しています。

GTR法〜人工膜で骨再生スペースを確保

「メンブレン」と呼ばれる人工膜を用いて、骨が再生するスペースを保護し、歯肉の干渉を防ぐ方法です。骨が自然に再生する能力を最大限に引き出します。

エムドゲイン・リグロス〜骨再生を促すたんぱく質

歯肉を切開し、骨が失われた部分に塗布することで、時間の経過とともに骨が再生します。骨の再生には個人差がありますが、数ヶ月〜1年程度かかります。エムドゲインは自費診療での対応となりますが、リグロスは保険が適用されます。費用面でも安心して選択いただける選択肢です。

CGF再生療法〜患者自身の血液から生成するゲル

患者さんご自身の血液から生成した「CGF(完全自己血液由来フィブリンゲル)」を使用して骨の再生を促します。

CGF

血液を専用の遠心分離機にかけることで、成長因子が凝縮されたゲルが生成されます。患者さん自身の血液から作られるため、拒絶反応などが起こる心配がなく、非常に安全性が高い治療法です。

当院は、2024年5月末現在、神奈川県高座郡でCGF再生療法の登録医院として唯一認定を受けています。国から認定を受けた医院のみがこの治療を提供できるため、茅ヶ崎市や厚木市、海老名市からも患者さんが来院されています。

歯周病治療の限界を超える選択肢〜オールオン4との併用

歯周病が極めて重度に進行し、多くの歯を失ってしまった場合、歯周治療だけでは対応が難しいケースがあります。

そのような状況で注目されるのが「オールオン4」との併用という選択肢です。

オールオン4

上下の顎に最少4本のインプラントを埋め込み、それを支えとして全顎の義歯を固定する治療法です。歯が多数失われたり、全ての歯がない場合に適用されます。最短で手術当日に仮歯をつけることが可能で、審美性と機能性を大幅に改善できる点が特徴です。

歯周病の方がオールオン4を選ぶメリット

歯周病を抱える方がオールオン4治療を受けることで、以下のようなメリットが期待できます。

  • 歯周病治療からの解放:残存歯を抜歯してオールオン4を装着することで、長期にわたる歯周病治療の繰り返しから解放される可能性があります。
  • 歯周病再発リスクの低減:歯周病の原因となっていた天然歯を除去し、口腔環境を整えることで、再発リスクを大幅に下げることが期待できます。
  • 噛む力や見た目の回復:インプラントで固定された人工歯は、入れ歯のようにずれることなく、しっかりと噛むことができます。即日で審美性と機能性を改善できる点も大きな魅力です。
  • 身体への負担が少ない:最小4本のインプラント埋入で片顎全体の歯を支えられるため、従来のインプラント治療と比べて手術回数が少なく、身体的負担を軽減できます。
  • 顎の骨が弱い方でも対応できる可能性:歯周病で顎の骨が弱くなった方でも、骨の強い部分を選んでインプラントを埋入することで、手術を受けられる可能性があります。

オールオン4と歯周病治療の関係で知っておくべきこと

歯周病があってもオールオン4治療は可能です。

ただし、歯周病菌で汚染された状態でそのまま手術を行うと、細菌感染のリスクが高まります。また、インプラント周囲炎(インプラント周囲の粘膜から歯槽骨へ炎症が広がった状態)が発症するリスクも増大します。そのため、オールオン4治療の前に適切な歯周病治療を行い、口腔環境を整えることが重要です。

治療を成功させるためには、歯周病治療の専門知識と高い技術を持つ歯科医師への相談が不可欠です。

歯周病・インプラント治療の詳細はこちら

歯周病治療とオールオン4などの欠損補綴の詳細は、それぞれの治療ページでご確認いただけます。ご不明な点はカウンセリングでお気軽にご質問ください。

高齢者の歯周治療〜最新ガイドラインが示すアプローチ

高齢になるほど、歯周病のリスクは高まります。

日本歯周病学会は「高齢者の歯周治療ガイドライン2023」を発行しており、高齢者特有の口腔状態や全身疾患を考慮した治療アプローチの重要性を示しています。加齢とともに免疫機能が低下し、歯周病菌への抵抗力が弱まるため、より丁寧なケアと定期的なメンテナンスが求められます。

歯周病は、全身の健康とも深く関わっています。最新の研究では、歯周病と以下の疾患との関連が報告されています。

  • 糖尿病
  • アルツハイマー病
  • 脳卒中
  • 狭心症・心筋梗塞

お体の健康を守るためにも、歯周病への対策を早期に始めることを強くお勧めします。

当院では、CT検査によってあごの骨の状態を正確に把握し、適切な診断に基づいた治療計画を立案します。マイクロスコープや歯科専用CT、光学スキャナなどの精密機器を導入しており、治療の成功率向上に努めています。マイクロスコープの普及率が日本の歯科クリニックで約5%程度とされる中、当院ではすべての治療で視野拡大機器を使用しています。

歯科衛生士担当制〜継続的なケアで再発を防ぐ

治療が終わっても、それで終わりではありません。

歯周病は生活習慣病の側面を持つため、治療後のメンテナンスが再発防止の要です。当院では「歯科衛生士担当制」を導入しており、毎回同じ歯科衛生士が担当します。これにより、患者さんのお口の状態を細かく把握でき、悪化しそうな初期段階で迅速に適切な処置を行うことが可能です。

患者さんのライフスタイルに合わせた、具体的で実用的なアドバイスを提供します。

当院はJR相模線寒川駅北口から徒歩1分の立地にあります。平日は19時半まで、土曜・日曜・祝日は17時まで診療しており、お仕事帰りや休日にも通院いただけます。院内はバリアフリー設計で、キッズスペースやベビーベッドも完備。ベビーカーのまま診察室に入ることも可能です。

現在の治療に疑問をお持ちの方、他院で「抜歯しかない」と言われた方も、ぜひセカンドオピニオンとしてご相談ください。

まとめ〜歯周病治療の効果と限界、そして次の選択肢

歯周病治療には確かな効果があります。

しかし、進行度によっては通常の治療だけでは限界があることも事実です。軽度〜中等度であれば、適切な治療と生活習慣の改善で改善が期待できます。重度の場合は、歯周外科治療や歯周組織再生療法(GTR法・エムドゲイン・リグロス・CGF再生療法)が有効な選択肢となります。そして、歯の喪失が著しい場合には、オールオン4との併用という道もあります。

大切なのは、「適切な診断」と「患者さんの状態に合わせた治療計画」です。

歯周病でお悩みの方、繰り返す再発に困っている方、重度の歯周病で歯を失いつつある方……どうか一人で抱え込まないでください。専門的な視点から、最善の治療法をご提案します。

詳しい治療内容や当院の取り組みについては、ぜひ下記よりご確認ください。

寒川駅前ファースト歯科 歯周病のページでは、各治療法の詳細や当院の診療体制についてご覧いただけます。お口のお悩みは、お気軽にご相談ください。

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歯周病とインプラントの総合的なご相談は寒川駅前ファースト歯科へ

「歯周病の治療と歯の補綴を一括して相談したい」という方も、当院では包括的に対応しています。まずは現在のお口の状態を確認するところからご一緒しましょう。

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著者情報

院長
岡本 駿吾

経歴

平成23年 日本大学松戸歯学部卒業

平成24年~平成28年 横浜市内某歯科医院務

平成28年~令和6年 某法人歯科医院 分院長

資格・所属学会・団体

  • インプラント学会所属
  • インプラント100時間コース修了
  • AFD会員
  • 日本歯周病学会所属
  • 研修医指導医

初診「個別」相談へのご案内

当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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